開設10年目で発電量114%アップ
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開設以来、特にメンテナンスはされてこなかったこちらの発電所。 視察したところ、設備の劣化から稼働率が下がり、パネル本来のポテンシャルを活かせていない状態であることがわかりました。
発電所プロフィール
場所 | 茨城県行方市 |
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稼働開始 | 2013年7月 |
発電出力 | 1000kw |
パネル | ネクストエナジー 255w |
環境と太陽光パネル
- 一部で生じている木々の影が、全体の発電量低下を引き起こしていることが判明。
- 機器の取り付けにより木々を伐採することなく全体の発電量への影響を最小化。
発電所設備
- メンテナンス不足による設備の劣化・細かな故障の頻発。
- 旧式の大型設備のため故障時には担当範囲全体が停止。
- 新型小型設備に取り替えることで発電効率を大幅に改善。
- さらにはメーカー保証内で不具合時には設備を丸ごと交換可能に。
所有者
- 売電収益が低下し、資産価値も逓減。
- 電気代やメンテナンス代、故障修繕費といったランニングコストが増加。
- 電収益が増加し、資産価値も回復。
- 電気代やメンテナンス代、故障修繕費といったランニングコストがほぼゼロに。
開設以来10年以上メンテナンスをしてこなかったが・・・
オーナー様いわく、開設以来特にメンテナンスはされてこなかったというこちらの発電所。 視察の結果、設備の劣化から稼働率が下がり、パネル本来の発電ポテンシャルを活かせていない(開設時よりも発電量の落ちた)状態であることがわかりました。 さらに周辺の土地の木々がパネルの一部に影をつくり、電力の流れを悪くしていることも判明。 しかしそれらの木々を伐採できる状況になく、原因そのものの除去は困難であることがわかりました。
そこで、まずはパワーコンディショナー(PCS)を最新小型設備に取り替え、発電効率を大幅に改善。 さらに不具合時にはPCSを丸ごと交換できる保証がついたことで、PCSにかかる日常のメンテナンスコストが実質不要化されました。 影がかかるパネルにはオプティマイザを取り付け、発電効率への悪影響を最小限に抑制。 工事後、発電量は前年同月比114%を達成、月間で50万円以上の売電収益アップにつながりました。
※売電収益の増加とランニングコストの軽減による
Column現場こぼれ話
開発から10年が経過した設備は、先回りでの交換がおすすめ
設備の劣化は発電量の低下だけでなく、故障や火災発生のリスクを引き上げます。 ひとたび故障や火災が起きれば復旧までに収益のロスが生じるため、10年を過ぎた設備には先回りでの設備交換をおすすめしています。
こちらの発電所では、リパワリングのご検討中にたまたまPCSの不具合が発生。 システムの半分がダウンし、数千万円規模の損失が出てしまいました。 その後、リパワリングで最新の小型PCSへの付け替えを行ったことで、万が一の場合にシステムダウンする領域の最小化が実現。 もちろん不具合発生の確率そのものも下がるため、卒FIT後を見据えた長期的な収益化プランを立てやすくなりました。
Comment担当者コメント
リパワリング完了後、オーナー様は今後どの数値がどう変化するかをワクワクしながら見守っておられます。 収益性向上はもちろんですが、これまでは保有していてもあまり存在を意識することのなかった発電所がリパワリングを機に「面白いもの」「愛着のあるもの」に変わっていけばとても嬉しく思います。
発電所地域への貢献として、発電所入り口の道路のへこみを修復し、舗装させていただきました。 道路を使う近隣住民の皆様にもお喜びいただいています。 Wintecはこれからもオーナー様とこの地域の発展に末永く寄り添ってまいります。